平成15年度特別展<江戸時代の旅いろいろ> (この特別展は終了いたしました)


江戸時代の旅いろいろ>

開催にあたって

 旅の歴史は古く、昔から人は様々な旅をしてきました。為政者に年貢を納めたり夫役を勤めるための公的な旅、信仰のための旅、商用の旅など、身分やその時代によって旅の様相は異なります。「旅」という言葉はもともと「給べ(たべ)」、「他火(たび)」を語源とし、他人に食べ物や火を求めるという意味からきています。昔の旅は辛苦に満ちたもので、仮寝の草屋に臥し、、未開の山野をさまよい、人から施しを受けながら移動したのでしょう。

 近世に入り、街道や宿場が整備され安全に旅ができるようになると、旅は人々にとって、とても身近なものになります。江戸時代も半ばを過ぎると物見遊山的要素も加わり、庶民がレジャーとしての旅を楽しむようになりました。こうして旅をめぐる文化や風習は、ますます多様化していきます。

 近世における旅が何をもたらし、人々の生活にどんな変化を与えたのかを所蔵資料や古文書から読み解きます。一緒に江戸時代の旅の諸相を探っていきましょう。

開催期間   平成15年11月10日(月)〜21日(金)*土日は休みです

時間      9:00〜17:00

会場      山形大学附属図書館会議室(1階)

入場料    無料

問い合わせ  山形大学附属図書館事務室(023-628-4930)

展示概要

1.武士の旅
・大名の参勤交代について
・街道と宿場町
2.庶民の旅
・旅の道具
・名所図絵
3.信仰の旅
・近距離の参詣(出羽三山、蔵王、山寺)
・遠距離の参詣(伊勢、西国巡礼、四国巡礼、日光、善光寺)
・旅の出版物
山形の商人達-紅花との関わり
村井家持船「万福丸」見取り図
京都から鋸商いによって山形に運ばれた銀杏歯下駄
紅花屏風(青山永耕)写真  ほか

展示資料

・本陣宿札
・矢立、弁当箱、編み笠、草鞋(わらじ)などの旅道具
・荷駄賃高札
・道中記(伊勢参宮道中記、等)
・名所図会(湯殿山道中略図、等)
・奥羽日記(山形大学附属図書館 所蔵)

特別展会場の様子

     

 会場にはお客様に股旅姿に変身していただく「旅姿体験コーナー」も設けました。おかげさまで好評のうちに
今年の特別展を終了することができました。

「旅姿体験コーナー」の様子    

仙道学長。よくお似合いです。

黄門役が博物館長です。
隣は学生さん。素足で頑張ってくれました。

学外からのお客様。
ポーズが決まっています。

わらじまで履いて下さいました。

水戸黄門と助さん

ひげは自前です。

照れつつもポーズを取ってくれました。

かつらがぴったりです。

ヒゲで可愛い顔が見えません。

素敵な笑顔です。

こちらも学外からのお客様です。

ふたりともどこを見ているのでしょう。

いい男で賞。

ポスターやチラシに登場したモデルの学生さん。ご協力ありがとうございました。

こころよく写真撮影に応じて下さった皆様、ありがとうございました。ここでご紹介したスナップ写真を博物館でお預かりしています。ご希望の方は附属博物館(023-628-4930)までお知らせ下さい。