事業概要

事業趣旨

 東日本大震災後、「自分たちの生まれ育った地域の歴史や文化を未来に伝える」ことの必要性が再認識され、山形県内の博物館を訪れる地元の利用者が急増しました。また、震災による古い家屋や蔵の破損・改修が行われるとともに、世代交代によって「家に伝わる古いもの」への認識が変化したため、地域の歴史を物語る貴重な文化遺産である「古文書」は、流失・処分という危機に立たされています。
 本プロジェクトは、山形県民が抱いている「地域の歴史・文化を未来に伝えたい」という気運をさらに活発にすることを目的としています。県内に所在する古文書の保護、整理・保存を一層すすめ、山形県内外の研究者の活用に供するとともに、古文書学習に取り組む初学者から市町村の実務担当者や研究者までのあらゆる立場の方々の学習を支援する環境の整備と、新たな活用層の掘り起こしを目指しています。


プロジェクトの沿革

2013年4月 2013年度文化庁文化芸術振興費補助金「地域と共働した美術館・歴史博物館創造活動支援事業」における「山形の古文書を未来に伝承するプロジェクト」採択
2013年8月 アーカイブ事業スタート
2013年11月30日 シンポジウム「山形の古文書を未来に伝承するために」を開催
2014年 2014年度文化庁文化芸術振興費補助金「地域と共働した美術館・歴史博物館創造活動支援事業」における「山形の古文書を未来に伝承するプロジェクト」採択


山形古文書伝承事業実行委員会構成団体

山形県地域史研究協議会
山形県郷土館「文翔館」
最上義光歴史館
天童郷土研究会
山辺町郷土史研究会
山形大学附属博物館

会長 横山昭男(山形県地域史研究協議会会長・山形大学名誉教授)
副会長 八木浩司(山形大学附属博物館長・山形大学地域文化教育学部教授)